環境コムを運営しているのは
株式会社コムコーポレーションにあたるんですが、今(2009年11月15日)、コムコーポレーションのホームページを見ると、上の画像のように「『もったいない』をインターネットというみんなの力で減らしたい」というメッセージが一番目立つ位置にあるんですね。
環境コムではなんどもこの「
もったいない」という言葉を取り上げていますが、とても良い言葉だと思います。
今の環境問題の複雑さは、「もっと環境に良いことをしよう」という強すぎるメッセージにあるんじゃないかと思っています。たとえば極端な言い方ですが「環境のことを考える人は良い人」「環境のことを考えない人は悪い人」みたいな単純な二元論みたいなことで片付けようとしたり、それゆえに逆に「環境、環境」と連呼する人が偽善者っぽく見えたりと、むしろ良いイメージで語られない部分も多いと思います。
そんなことに皆さんが徒労感みたいなものを感じているのではないでしょうか。なので、環境問題はもっと単純に人の願望に根ざした部分で、考えていかないと大きな進歩はないと思っています。
たとえば「環境について考える」=ステータスと言う考え方はわかりやすい例だと思います。
トヨタのプリウスとかが一番わかりやすい例ですね。そんなステータスを所持することで車のオーナーの自尊心をくすぐるとか、そんな部分の欲求に根ざしているんだと思います。
また、最近、話題といえば「
い・ろ・は・す」という名のドリンク(天然水)でしょうか。WEBサイトにも紹介されていますが、1.えらぶ → 2.飲む → 3.しぼる の3肯定です。で、ポイントは3番目のしぼるです。「飲んだらしぼる」これだけのメッセージですが、わかりやすいです。
なんかしぼって見たくなりますよね。これは人間のアレ(この場合はしぼりたいという行為)をやってみたいという欲求に根ざしているんだと思います。単純な水なんですが、とにかくしぼってみたいと思わせるタクミな演出だと思います。
こんなふうに、自分の欲求と、環境に関する行為が重なっていないと、なかなか、人は環境について考えないものだと思っています。
そこでもう一度「もったいない」です。やっぱり、これはどちらかといえば考え方的なものになってしまうんですが、「もったいない」はどんな時に発生するのでしょうか。
それは、わりと一か八かの買い物で発生することが多いように思います。交換できにくい商品を買ってしまった際に、後戻りできないことが多いと思います。理由はたくさんあると思います。「高い買い物」であったり「お店で返品を受け付けてくれないモノ」であったり、「時期をすぎてしまうと自分たちでは使えなくなってしまうモノ」であったり、「なかなか他人に譲りにくいモノ」であったり、「本当にほしい人は確実にいるけれど該当者が探しにくいモノ」だったり、「自分で我慢して使えばそこそこ使えるけれど、本当にほしいモノではない場合」とかだったりします。
自分で「我慢して使っている」ならまだ良いですね。タンスや物置などに眠っている、自分の気に入らなかったモノはないでしょうか。それこそ、本当に「もったいない」ですね。自分が気に入らなかったものを、簡単に手放して、他の誰かが使ってもらえる環境が構築されているとするならば、それは「環境にやさしい」ということではないでしょうか。そして自分もより良い商品に近づいていると思います。無駄なく使いたい、それが「もったいない」だと思っています。
そんな「もったいない」をインターネットというみんなの力で減らしていける環境が作れたら良いのになあ、と最近、思っています。